外国語を学ぶモチベーションがわく12の言葉
私は小さいころから外国語を習うのが好きで、今までに英語、フランス語、スペイン語を習ってきました。そして思ったのが、「違う言葉を話すたびに、自分がちょっと違う人間になる気がする」ということです。それぞれの言葉の構造のせいなのか、音のせいなのか、それともそれを話す人々の気質が言葉に反映されているせいなのか…。
そんなことを考えていると、なんと作家の村上春樹さんが同じようなことを感じていらっしゃるようでした。
« Apprendre une autre langue est un peu comme devenir quelqu’un d’autre » – Haruki Murakami
「違う言葉を学ぶということは、違う人間になるみたいだ。」村上春樹
この引用文はフランス語で書かれた引用集で見つけたものなので、実際にはどの本からの引用なのか、原文の日本語がどのようなものなのかは分かりませんが、この言葉にとても共感します。同じ人間なのに、話す言葉が異なるだけでちょっと違う人間になった感じがするなんて、外国語を話すって面白いと思いませんか?
今日はこのように外国語を学ぶモチベーションがわくような言葉を、フランス語で集めてみました。
« Une langue différente est une vision différente de la vie » – Federico Fellini
「違う言葉というのは、違う人生観のことである」 – Federico Fellini
« Étudier une autre langue consiste non seulement à apprendre d’autres mots pour désigner les mêmes choses, mais aussi à apprendre une autre façon de penser à ces choses » – Flora Lewis
「違う言葉を学ぶということは、同じことを表す別の言葉を覚えるだけではなく、それらを違ったふうに見る方法を覚えることである」 – Flora Lewis
だから、海外の人と話しているといつも新しい発見があるのかもしれません。
« Pour chaque langue que l’on parle, on vit une nouvelle vie. Celui qui ne connaît qu’une seule langue ne vit qu’une seule fois » –チェコのことわざ
「我々が話す言葉ごとに、新しい人生を生きる。ひとつしか言葉を知らない人は、一度しか人生を生きない」–チェコのことわざ
« Grâce aux langues, on est chez soi n’importe où » – Edmund de Waal
「言葉のおかげで、どこにいても自分の家にいる気分になれる」– Edmund de Waal
長く海外に住んでいて、ふと日本語を話す人に出会うとこう思いますね。また家族で海外に駐在している方なんかは、家に帰って日本語で話すとホッとするでしょう。
« Une langue vous place dans un couloir pour la vie. Deux langues vous ouvrent toutes les portes le long du chemin » – Frank Smith
「ひとつの言葉はあなたを人生の道に置いてくれる。ふたつの言葉は道中での全ての扉をあなたに開いてくれる」– Frank Smith
まさに、外国語を話せるとチャンスも出会いも広がります。
« On ne comprend jamais tout à fait une langue avant d’en comprendre au moins deux » – Geoffrey Willans
「少なくとも2つの言葉を理解しない限り、一つの言葉をしっかりと理解することは決してない」– Geoffrey Willans
« Ceux qui ne savent rien des langues étrangères, ne savent rien de la leur » – Johann Wolfgang von Goethe
「外国語を知らない者は、自分の言葉を何にも知らない」– Johann Wolfgang von Goethe
私も外国語を習えばならうほど、母国語の日本語についていろいろと考えさせられます。
« Les limites de ma langue sont les limites de mon univers » – Ludwig Wittgenstein
「私の言語の限界は、私の世界の限界である」– Ludwig Wittgenstein
思考は言語化することによって具体的になると思うので、扱える言葉が多いと考えも広げられるのかもしれません。また言語が異なると違ったものの見方ができるので、世界も広がります。
Avoir une autre langue, c’est posséder une deuxième âme » – Charlemagne
「もう一つ別の言葉を持つということは、2つめの感性をもつことである」 Charlemagne
« âme »の第一の意味は「魂」ですが、あえて「感性」と訳してみました。フランス語圏で何かを学ばれたいかたは、ぜひフランス語で学んでみてください。技術と共に新しい感性も得られると思いますよ。
« La langue exerce un pouvoir secret, comme une lune sur les marées » – Rita Mae Brown
「言葉は秘密の力を持っている、まるで潮の満干をおこす月のように」– Rita Mae Brown
どの言葉も全くそのとおりだと思います。
では最後に、ネルソン マンデラ氏の言葉を。
« Si vous parlez à un homme dans une langue qu’il comprend, vous parlez à sa tête. Si vous lui parlez dans sa langue, vous parlez à son cœur » – Nelson Mandela
「相手が理解できる言葉で話せば、その人の頭に話しかけていることになる。相手の母国語で話せば、その人の心に話しかけていることになる」– Nelson Mandela
いくら相手が英語を理解できると言っても、頭で理解できる英語で話しかけるのと、相手の母国語で話しかけるのとでは、その人との親密さが具合がまた違ってきます。
いかがでしたか?これらの言葉をモチベーションに、みなさんもフランス語学習をがんばってくださいね!
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