私は○○通りに住んでいます : rue の前の前置詞
今日は「私は○○通りに住んでいます」という言い方を見てみたいと思います。
通常、場所の前には必ず場所を表す前置詞をつけます。
- J’habite à Tokyo./ J’habite à Paris.「私は東京に / パリに住んでいます」
- J’habite au Japon. / J’habite en France.「私は日本に / フランスに住んでいます」
私は○○通りに住んでいます : 前置詞はいらない
ところが、自分が住んでいる住所や通りの名前を言う場合には、前置詞は必要ありません。
- J’habite 2 rue Louis Boilly.「私はルイ ボワリー通り2番地に住んでいます」
または番地をつけずに言う場合も:
- J’habite rue Louis Boilly.
dans la rue…, à la rue…
J’habite au 2 rue Louis Boilly.
のように、前置詞の à + le 2 rue +Louis Boilly で au としても文法的には正しいですが、個人の住んでいる住所を言う場合には、前置詞や冠詞はつけずに言う方が自然です。
自分の住んでいる住所を言う場合
- J’habite 2 rue Louis Boilly. (自然な言い方)
- J’habite rue Louis Boilly.(自然な言い方)
- J’habite au 2 rue Louis Boilly.(文法的に正しいがあまり自然な言い方ではない)
私の住所は○○です : 前置詞はいらない
「私の住所は○○です」と自分の住所を言う際にも、冠詞や前置詞はいりません。
- Mon adresse est 2 rue Louis Boilly.
- Mon adresse, c’est 2 rue Louis Boilly.
○○は、XX通りにあります
特定の場所や建物 が 「○○通り」 にあることを表すときも、前置詞(à, dans, sur など)を使いません。
Le Café de Flore est situé boulevard Saint-Germain.
カフェ・ド・フロールはサンジェルマン大通りにあります。
ただし番地を含めて、お店や会社などがある住所を具体的に言う場合には、au をつけます。
Le Café de Flore est situé au 172 boulevard Saint-Germain.
カフェ・ド・フロールはサンジェルマン大通り172番地にあります。
au = à + le 172 boulevard Saint-Germain
このように、番地を含めたある場所の正確な住所を言う場合には、au をつけますが、番地をつけずに単に「○○通りにある」という場合には、前置詞も冠詞も必要ありません。
会社や建物の場所を言う場合
Nous avons rendez-vous au 15 avenue des Champs-Élysées. (番地あり)
私たちはシャンゼリゼ通り15番地で待ち合わせをしています。
Il y a un super café au 5 boulevard Saint-Michel. (番地あり)
サン・ミッシェル大通り5番地には素晴らしいカフェがあります。
Le Café de Flore se situe boulevard Saint-Germain. (番地なし)
カフェ・ド・フロールはサンジェルマン大通りにあります。
Le Musée Picasso se situe rue de Thorigny à Paris. (番地なし)
ピカソ美術館は、パリのトリニー通りにあります。
ただし、会話では以下のように言うこともあります。
J’ai rendez-vous sur les Champs-Élysées.
わたしはシャンゼリゼで待ち合わせをしています。
この場合は単に「住所」として伝えているのではなく、「シャンゼリゼという有名で華やかな場所で」というイメージを強調しており、自然な言い方です。
通りの前に dans, sur, à などの前置詞がつく場合
では、どのような場合に rue の前に前置詞がつくのでしょうか?
rue の前は、通常前置詞の dans を使う
まず覚えていただきたいのが、rue 「道、通り」という名詞の前には通常 dans (~の中に、中で) を使うということです。
- Il y a beaucoup de monde dans la rue.「道にたくさん人がいる」
- Les enfants jouent dans la rue.「子供達が道で遊んでいる」
- Il y avait des manifestations dans la rue.「通りでデモがあった」
アメリカ英語に慣れている方は “on the street” をそのままフランス語にして “sur la rue” と言いたくなるかもしれませんが、フランス語では “dans la rue” と言います。
ただし、カナダのケベック州では “sur la rue” とも言うようです。
Il y a des enfants sur la rue.(ケベックのフランス語)
きっと英語に影響を受けているのでしょう。
rue の前に、前置詞の sur を使う場合
ただし、以下の場合には sur を使います。
- Ma fenêtre donne sur la rue.「私の部屋の窓からは通りが見えます。」
- Une terrasse avec vue sur la rue.「通りを見渡せるテラス」
ですので、「通りが見渡せる、通りに面した」という場合に、sur la rue となると覚えてください。
rue の前に、前置詞の à を使う場合
à la rue というと、「路上生活をしている」という意味になってしまいます。
être à la rue 「路頭に迷う、路上生活をしている」
- Il est à la rue depuis deux mois.「彼は2ヶ月間、路上で生活しています。」
- Beaucoup de gens se retrouvent à la rue après une crise économique.
「経済危機の後、多くの人がホームレスになってしまう。」
J’habite à la rue Saint-Honoré.(間違い)
と言わないようにご注意を。理解はしてもらえるとは思いますが…(笑)
コメントを残す
Warning: Undefined variable $post_id in /home/theone001/tresbien.co.jp/public_html/wp-content/themes/the-one-theme/comments.php on line 13
Warning: Undefined variable $post_id in /home/theone001/tresbien.co.jp/public_html/wp-content/themes/the-one-theme/comments.php on line 14