フランス留学に目的は必要?

最終更新日:2020年2月13日

「フランス」と聞くと、何を思い浮かべますか?

エッフェル塔、芸術の都、フランス料理の国、パンがおいしい国、映画の国、ロマンチックな国、モードの国、ワインの国、チーズの国、etc, etc…

これほどいろいろな言葉が思い浮かぶ国って、世界でもあまりないと思います。例えば、私達にマレーシア赴任が決まったとき、正直「あ、マレーシアって…。」のあと、何も言葉が思い浮かびませんでした。私の教養不足もありますが(笑)。

このようにフランスは、皆がなんとなく憧れる国。なので、「なんとなく留学する」人も多いのです。はたして、フランス留学に目的は必要なのでしょうか?

なにを目的に留学するのか

私は大学3年生が終わった後に、1年間フランスのリヨンに語学留学をした経験がありますが、私の経験から言いますと、「フランス留学に目的は必要」です。なぜかというと、目的のない留学をしても、自分が成長しないし、語学も上達しないからです。

私がリヨンに語学留学する時の目的は、「1年間でフランス語がペラペラになる!」でした。その頃の私はフランス文学専攻でしたので、それまでも3年間はフランス語を学んできていましたが、まだまだ原文でフランス文学が読める語学力にはほど遠く、英会話学校で知り合ったフランス人の先生とも、なんとかフランス語で会話ができる程度でした。周りの友達がみな就職活動をする1年間に、お金と時間をかけて留学するのですから、「絶対にフランス語をものにするぞ!」と意気込んで出発したものです。

ところがリヨンで勉強し始めてすぐに、5歳のフランス人の子供がフランス語を流暢に話しているのを見て気が付きました。

「フランス語がペラペラになっても、フランスの5歳児と同じレベルになるだけ?!」

語学は目的ではなく、それを使って何かをするためのツールでしかないんだ、とそのとき強く思ったのです。

語学は留学の目的にならない

リヨンでは、リヨン第二大学の外国人向けフランス語講座を受けていました。1クラスの生徒数は15人~20人程度だったと思います。パリではなかったので、クラスで日本人は私ひとりでした。授業は月曜日から金曜日の午前中のみでしたので、午後はまったくのフリーでした。私は昼食後、いつも市の図書館に行き、そこで宿題をしたりフランス語の勉強をしていました。けれども一人で図書館にこもって勉強をしていてもすぐに飽きますし、上達もしません。はっきり言って、ヒマでした (笑)。日本では大学の授業にサークル活動、バイト、英会話&フランス語会話学校をこなす毎日だったので、そのギャップはすさまじいものでした。

そのころはまだインターネットもない時代だったので、情報を探すことも簡単ではありません。図書館に飽きると、私は毎日のようにローヌ川(Le Rhône)の川沿いを歩きながら、「わたしってフランス語で何がしたいんだろうなぁ」と考えていたものです。

午後の時間を埋めるために、別の語学学校にも申し込んでみましたが、ただ目的もなく語学を学ぶのはモチベーションに欠けました。それに、語学学習にはきりがないので、何か目標を決めないと「ペラペラになる」だけではあまりにも漠然としすぎていたのです。

そこで、大学の廊下に張り出されていた時間割を見て、おもしろそうな授業(大教室での大人数の授業)に潜り込んだりもしました。授業の終わりにレポートを提出するように言われた時や、となりの女の子に授業の質問をされたときには困りましたが。

 実は、やりたいことはあったのです。私は中学の頃から演劇にはまっていて、ずっとお芝居を演じたり作ったりしていました。けれどもフランスで演劇をやるには言葉の壁が大きすぎて、その頃はとてもできませんでした。唯一できたのは、語学学校の先生が担当していた高校生の演劇クラブの裏方を、同じクラスの韓国人の女の子とお手伝いしたり、夏休みの間に、アヴィニョン演劇祭に出演していた日本の劇団の方々のお手伝いに行く程度でした。そんな頃、一緒に演劇のお手伝いをした韓国人の子がメーキャップの専門学校に入学をして、メイクを学ぶようになりました。生き生きとした様子で授業のことを話す彼女を見て、ますます「自分がやりたいことは何なのか」と悩みました。

語学以外の何かを学びに行く留学がベスト 

長くなってしまいましたが、私の経験から言って、語学習得だけを目的に留学をしない方がよいと思います(すぐに飽きてきます)。語学はあくまでも手段ですから、それを使って「自分の自己実現のための何かを学びにいく」ことをお勧めします。それを学んでいくうちに、同じ学校や現地のフランス人の知り合いもたくさんできますでしょうから、フランス語も上達することでしょう(ただし、授業についていけるだけの基礎フランス語力はぜったいに必要です!行ってから、では遅いです)。
また、留学して初めて気が付くことですが、語学学校のクラスには当然外国人しかいないので、家と語学学校との往復だけをしていると、現地のフランス人と知り合う機会も、フランス語を話す機会も意外と少ないのです。

 まとめ:

  • フランスへは語学留学よりも、語学以外の何かを学ぶために留学した方がよい。その方が、結果的に語学が上達するのも早い。
  • そのためには、最低限の基礎フランス語力をつけてから行くこと。
    そうでないと時間とお金の無駄になる。

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます

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