フランス留学のメリットとデメリット

最終更新日:2020年2月3日

私は学生時代にリヨンに1年間語学留学をし、その後パリの大学で3年間勉強した後現地で就職するなどをしたため、フランスではおよそ7年間生活をしたことになります。今振り返ってみると、最初のフランス留学が私の人生の転機になったことは間違いありません。

そこで、今後フランスに留学を考えていらっしゃる方のために、フランス留学のメリットとデメリットを上げてみたいと思います。

フランス留学のメリット

1)フランスの文化を肌で体験できる

その国の文化を肌で感じるには、その国に住んでみるのが一番です。フランスはなんといっても豊かな文化を持つ国ですので、音楽やアート、料理、モードなどに興味がある方には、たまらなく魅力的な国です。特にパリやリヨンなどの大都会では、美術館が町中にたくさんありますし、オペラやクラシック音楽のコンサートも毎日のように開催されています。また、気軽に行ける美味しいレストランもたくさんあり、おしゃれな洋服や雑貨を売るお店もいっぱい。旅行ではなくそこに住んでみると、毎週開かれるマルシェで新鮮な野菜や果物を買い、自分の家の台所で料理をしてみることもできますし、近所に行きつけのカフェやパン屋さんもできるようになるでしょう。

歴史のあるフランスの街並みを歩いていると、「どうしてここであの有名な画家のあの作品が生まれたのか」、「あの音楽家のあの曲が生まれたのか」などがわかるような気がします。私は初めてリヨンから南仏に行った時、TGVに乗って南にくだっていったのですが、オランジュ(Orange)という街に着いたとたんに、「太陽の光が変わった」と感じました。フランスの北部とは、太陽の強さが違うのです。灰色の空が多いパリとは違い、南仏はすべての色が鮮やかです。ある田舎町を車で通った瞬間に、「ここはゴッホが描いた場所だ」と思ったことがありました。そのくらい、実際に行ってみると、多くの画家が南仏に住んだ理由がよく分かります。

また、音楽にしても同様です。日本でクラシック音楽を聴いたり演奏するのと、ヨーロッパでするのとは訳が違います。そこに住むと、クラシック音楽というものはヨーロッパの歴史、街並み、気候があったからこそ生まれた産物であるということが、よく分かるのです。

このように、芸術にせよ食にせよ「フランスが発祥地である文化を学びたい」と思う方にとっては、実際にそこで暮らしてみることで肌で文化を感じることができますので、フランス留学はとても刺激のあるものになるでしょう。

2) 自分の視野が広がる、価値観が変わる

フランス留学に限りませんが、日本以外の国で暮らすと自然と自分の視野が広がります。また自分が当たり前だと思っていたことが、海外では当たり前ではありませんので、価値観も変わってきます。日本との様々な違いに最初は戸惑いますが、「そういう考え方もあるのね」と柔軟に受け入れられるようになることで、おおらかな人間になれるような気がします。

3)日本の良いところと悪いところが見える

2番目のメリットとも関連しますが、フランスに留学をすると毎日日本と比べる状況におかれるので、日本の良いところと、そして悪いところが見えてきます。政治家タイプの方であれば「日本のここを改善した方がいい」「日本のここをもっと伸ばしたほうがいい」といったポイントが見えてくるでしょうし、起業家タイプの方であれば、ビジネスアイディアが浮かぶかもしれません。

4)思いがけない出会いがある=人生が変わることもある

「思いがけない出会い」というのはなにも海外だけに転がっているわけではありませんが、海外に住むと、日本では出会えなかった人と出会える可能性が少し増えます。そしてその出会いによって、自分の人生が思いもよらなかった方向に進んでいくことも多々あります。そのような出会いがあるためには、自分の興味のある分野の集まりなどに参加するなど、ちょっぴり勇気を出して社交的になる必要があります。

5)フランス語を話せるようになれば、世界が広がる

世界フランス語話者協会(OIF)の調査によると、2015年の段階では2億8400万人のフランス語話者がいたそうで、その数では、フランス語は世界で5番目に話されている言葉になります。フランス語はフランスやスイス、ベルギー、ルクセンブルグなどのヨーロッパだけではなく、アフリカやカナダのケベック州などでも話されているため、英語に加えてフランス語が使えるようになると、世界中の人と話せるようになります。

世界のフランス語のなまりについて

6)ヨーロッパ内を旅行しやすい

フランスの各都市からは、格安航空券でさまざまなヨーロッパの都市に旅行することができます。フランス留学をしている間に、近隣諸国をたくさん旅行していろいろなことを吸収しましょう。

フランス留学のデメリット

次に、フランス留学のデメリットをみてみましょう

1)日本ほど治安がよくない

私自身はフランスで危ない目にあったことはありませんが、特にパリには外国人を狙ったスリもいますし、夜間は女性一人で電車に乗らない方がよい場所もあります。「治安の良さは日本が世界一」と考え、海外に住むときは普段から自分の身の安全に気を付けていなければなりません。

2)時々ストにより、交通機関や郵便がとまる

日本ではありえないことですが、パリなどの大都市では時々労働組合のストライキのために交通機関が動かなかったり、郵便局が通常に機能しない場合があります。しかしこれも、「価値観や考え方の違い」を目の当たりにするよい機会ともいえるでしょう。

3)言葉が通じなくて苦労することがある

フランス語がまったくできないうちにフランスに留学をすると、日常生活で言葉が通じなくて困ることが多々あります。今では、多くの若いフランス人が英語を上手に話しますが、フランス語の国語はなんといってもフランス語。現地の人々と交流するのはやはりフランス語です。有意義なフランス留学のためには、フランス語の基礎は最低学んでから行った方がよいと思います。


以上、フランス留学のメリットとデメリットをあげてみました。いずれにせよ、フランス語ができるかできないかが、フランス留学の充実度を大きく変えることには間違いありません。

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