LoveとLikeの違いをフランス語で表現する方法

最終更新日:2020年3月6日

「~が好きだ」「~を愛している」と言いたい時、英語には”love”と”like”のふたつの動詞がありますが、フランス語には”aimer” しかありません。「じゃあ、フランス語で”I love you.”と”I like you.” の違いは、どう言えばいいの?」というのは、フランス語を学習する英語ネイティブの方々が非常によくする質問です。そこで今日は、”aimer”の使い分けについて、ネット上の様々な言語フォーラムやブログで見つけたフランス語ネイティブの方々と意見と、私の経験と感覚を混ぜて解説してみたいと思います。

Je t’aime. と Je t’aime bien. ではどちらがより愛しているか

どこかの映画で、このようなセリフがありました。

女性:Tu sais que je t’aime bien.

男性:Je ne veux pas que tu m’aimes bien, je veux que tu m’aimes.

女性:あなたのこと好きだって知ってるでしょ。

男性:僕は、君が僕のことを好きであってほしくない。僕を愛してほしいんだ。

 

1)Je t’aime bien.

2)Je t’aime.

の違いを日本語に訳すのはなかなか難しいのですが、1)を「好き」と、2)を「愛している」と訳してみました(余談ですが、「好き」は動詞ではなく形容動詞であることに気が付いていましたか?)。

 

bien は「よく」や「とても」という意味の副詞で、例えば

Il va bien. だったら、

「彼は元気にやってるよ。」

というような意味になります。

ですから単に Je t’aime. というよりも副詞をつけて Je t’aime bien. と言った方が、相手に対する「好き加減が強くなる」気がしますが、実は弱くなるのです。

 

Je t’aime bien. を英語に訳すと

I like you. / I like you a lot. にあたり、

 

Je t’aime. を英語に訳すと

I love you.

となります。

 

例えば

J’aime bien Alex. と言うと、「アレックスのことは好きよ(でも愛してはいない)」というニュアンスになります。気になっている誰かから “Je t’aime bien.” と言われても舞い上がらないように。それは「君のことは好きだけど、友達としてね。」という意味が含まれているはずです。

 

また、友達にむかって Je t’aime bien. と言う場合には、

T’es gentil.  君って親切だね
T’es cool.  君ってすごい、君ってかっこいい

というような意味を含めて、友達として「好き」という意味になります。

Je t’aime.と Je t’aime beaucoup. ではどちらがより愛しているか

ここまではすべてのフランス人ネイティブの間で意見が一致していますが、問題は「 Je t’aime beaucoup. は Je t’aime. よりも強いか」ということです。これに関しては、ネット上のフォーラムでも非常に意見が分かれており、うちの家庭内でも分かれます。私と息子にとって « Je t’aime beaucoup. » は « Je t’aime bien. » のように「 « Je t’aime. » よりは弱い表現だ」と感じるのですが、私の夫にとっては 「« Je t’aime. » よりも強い」そうです。

結論としては、「その時の状況と言い方による」だと思います。

また、フランス語には « aimer » のほかに « adorer »(~が大好きである、~を熱愛する)という動詞がありますが(Dior の « J’adore »という香水が有名ですよね)、この

Je t’adore. を、「ものすごく強く愛している」ととらえる人もいれば、「 « Je t’aime bien. » と同レベルの弱い表現だ」と感じる人もいるのです。

しかしこれも「その時の状況と言い方による」、が結論だと思います。

友達とふざけあって « Je t’adore ! »(あんたのことめっちゃ好き!)と言うこともできれば、ものすごくロマンティックな場面で « Je t’adore. »(君を本当に愛している) と真剣にも言えるでしょう。ただ私の個人的な感覚としては、 « J’adore. »は物や食べ物、洋服などに対して「わたしこれ大好き!」と言う場合や、自分の子供やペットなどの愛するかわいいものに対して「ん~、大好きよ~(ムギュ!)」という時によく使うような気がします。ディオールの香水
« J’adore. »も、誰かに対して「あなたが大好き」と言っているのではなく、「私この香水大好き!」という意味になるでしょう。

とにかく、言葉とはそれを言う状況や言い方などさまざまな要素がからみあって意味を作り出す複雑なものですので、一概には言えないのですが、私の個人的な感覚にあった« aimer »の強さランキングをとあるブログで見つけたので、以下に引用させていただきたいと思います。

 

Je t’aime. よりも強い表現 (カテゴリー1)

Je t’aime plus que tout.

Je t’aime plus que tout au monde.

Je t’aime plus que ma propre vie.

Je t’aime plus que toi.

Je t’aime de tout mon cœur.

Je t’aime.

Je t’aime. よりも少し弱い表現 (カテゴリー2)

Je t’aime à la folie.

Je t’aime passionnément.

Je t’aime énormément.

カテゴリー2よりもさらに弱い表現(カテゴリー3)

Je t’aime fort. Je t’aime très fort.

Je t’aime tellement.

Je t’aime trop. Je t’aime trop grave.(ちょっとふざけた感じがするので友達同士でつかう)

Je t’aime tant.

最も弱い表現(カテゴリー4)

Je t’aime beaucoup. (状況と言い方によればカテゴリー2、3に入る?)

Je t’aime bien.

Je t’apprécie.

Je t’adore.     (状況と言い方によればカテゴリー2、3に入る?)

 

最後に、もし誰かをものすごく愛していてそれを伝えたい場合、もっとも確実なのは、

Je t’aime.

だけでとめておくことでしょう。余計な副詞をつけると、意味が弱まる場合がありますのでお気をつけて。Bonne chance !

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