matin, midi, soir につける冠詞
「朝、私は7時に起きます。」というような場合、「朝=matin」の前にはどの前置詞、または冠詞をつければよいのでしょうか?英語の ”in the morning” のように “dans” になるのでしょうか ?
ここでは、朝、昼、夜という一日の時間を表す場合の冠詞や前置詞についてまとめてみたいと思います。
習慣を表す場合には、leをつける
たとえば、「私は毎朝7時に起きます。」というように、習慣を表す場合には定冠詞をつけます。
Le matin, je me lève à 7 heures. (= Tous le matins)
私は毎朝7時に起きます。
Le midi, je mange à la cafétéria. (=Tous les midis)
私は毎日お昼にカフェテリアで食べます。
Je fais toujours une sieste l‘après-midi. (=Tous les après-midis)
私はいつも午後に昼寝をします。
Il fait ses devoirs le soir. (=Tous les soirs)
彼は宿題をいつも夜にします。
Elle doit travailler la nuit. (=Toutes les nuits)
彼女は夜に働かなければなりません。
À quelle heure vous levez-vous le matin? (= Tous le matins)
あなたは朝、何時に起きますか?
この「習慣を表す定冠詞 le」は、曜日でも当てはまります。
まず、その週の曜日について言いたい場合には、曜日の前には冠詞も前置詞もつけません。
On part en vacances samedi.
私達は(次の)土曜日にバカンスに出発する。
Lundi, je suis allé à la bibliothèque.
(この前の)月曜日に、私は図書館に行った。
このように、曜日の前に冠詞も前置詞もつけない場合は、発話をしている時から一番近い曜日について言っていることになります。
これに対して曜日の前に冠詞をつけると、「毎週」という習慣の意味になります。
Je ne travaille pas le samedi.
私は(毎週)土曜日は働かない。
La bibliothèque est fermé le lundi.
図書館は(毎週)月曜日はお休みだ。
midi の前に前置詞の à をつけて、à midi という場合がありますが、これは「正午、お昼の12時」という意味、または真昼、昼食時という意味になります。
Je déjeune tous les jours à midi.
私は毎日正午に昼食をとる。
今朝、今日の午後、今晩、の場合には ce
習慣を表す場合ではなく、「今朝」「今日の午後」「今晩」などと言う場合には、指示形容詞の ce/cet/cette (意味は、この、その、あの)をつけます。
形容詞ですので、かかる名詞の性数によって形が変わります。
単数 | 複数 | |
男性形 | ce
cet (母音または無音の h で始まる男性名詞単数の前につく場合) |
ces |
女性形 | cette |
Ce matin, je vais au marché.
今朝、私はマルシェに行きます。
Ce midi, je vais voir Marie.
今日のお昼、私はマリに会います。
Cet après-midi, je vais au cinéma.
今日の午後、私は映画に行きます。
明日の朝、昨日の夜、の場合には、冠詞も前置詞もつけない
次に、「明日の朝」「昨日の晩」のような場合はどうでしょうか。
Demain matin, il doit partir tôt.
明日の朝、彼は早く出発しなければならない。
Hier soir, Sophie est venue chez moi.
昨日の晩、ソフィーは私の家に来た。
このように、冠詞も前置詞もつける必要はありません。
ただし、この場合の matin や soir の前には、実は au (à + le が合体した形)がついていると考えられます。
Demain (au matin), il doit partir tôt.
明日の朝に、彼は早く出発しなければならない。
これに従って、日にちや la veille, le jour, ce jour, tous les jours といった表現の後ろでは、”au matin” “au soir” としなければなりません。
Le 3 mai au matin, mon père est revenu.
5月3日の朝、父が帰って来た。
matinée, journée, soirée の場合には dans + 冠詞
matin は「朝」ですが、matinée は「午前中、朝の間」という意味になります。また、journée は「日中」、soirée は「夜の時間」という意味になります。このように期間を表すことばの場合には、前置詞の dans と冠詞をつけます。
Je veux t’inviter dans la soirée.
私はきみを夜の間に招待したい。
Il va vous appeler dans la journée.
彼は日中にあなたに電話をするでしょう。
「午後の間に」と言いたい場合には、apres-midi を使って dans l’après-midi と言うことができます。
Venez chez moi dans l‘après-midi.
午後に私の家に来てください。
このように、時間帯を表す言葉の前には冠詞をつけたりつけなかったり、前置詞が必要であったりなかったりと、最初はややこしいですが(英語から訳そうとする方にとっては特に)、以上の法則を覚えて適切な語を入れられるようにしてください。
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泉先生
毎回、とても分かりやすい説明で大変勉強になります。
Merci beaucoup !