フランス語の発音:c と g の読み方
フランス語の読み方で、簡単そうで実はちょっととまどってしまうのが、c と gです。例えば
cacao カカオ豆、ココア
の c は [カカオ] のように [k] と読むのに、
ciseaux はさみ
の c は [スィゾー] のように [s] と読みます。
g も同じように
gare 駅
の g は [ギャール]のように [g グ] と読むのに、
géographie 地理学
の g は [ジェオグらフィ]のように [Ȝ ジ]と読みます。
それでは c と g の読み方の法則を勉強しましょう。
フランス語の c と g の読み方
フランス語の c と g の文字は、後に続く文字によって音が変わります。
まず 「c の後に a, o, u」が来る場合には、c は [k] と読みます。例えば
café [キャフェ] ♠ コーヒー
coca [ コキャ ] ♠ コカ・コーラ
curry [キュりー] ♠ カレー粉、カレー料理
ca という綴りが やや [キャ] のような発音になるのは、フランス語ではこの音を出す際に舌が前の方(下の歯の裏側あたり)にあるからです。一方で日本語の「カ」を発音する際には、舌は後ろの方にあります(詳しくは下の動画をご覧ください)。
つぎに「c の後に e, i, y」が来る場合には、c は [c] と読みます。例えば
cerise [スりーズ] ♡ サクランボ
ciseaux [ スィゾー ] ♠ はさみ
cygne [スィ―ニュ] ♠ 白鳥
g の場合も見てみましょう。
「g の後に a, o, u」が来る場合には、g は [g] と読みます。例えば
gare [ギャーる] ♡ 駅
gorille [ ゴりーユ ] ♠ ゴリラ
guichet [ギシェ] ♠ (切符売り場、銀行などの)窓口
こちらの ga の発音も先ほどの ca と同じように、舌が口の前の方に来る(下の歯の裏側あたり)ので、日本語の「ガ」ではなく「ギャ」のように発音します。
つぎに「g の後に e, i, y」が来る場合には、g は [Ȝ] と読みます。これは国際音声記号で[ジ]のような感じの音です。
genoux [ジュヌ―] ♠ ひざ
géographie [ジェオグらフィ] ♡ 地理(学)
gilet [ ジレ ] ♠ ベスト、チョッキ
gymnastique [ジムナスティック] ♡ 体操
このため、高木さん「TAKAGI」は、フランス語では「タカジさん」と読まれてしまい、しげるさん「Shigeru」さんは、「シジェルさん」になってしまうのです。
フランス人に「タカギ」「シゲル」と読ませたい場合には、
TAKAGUI
SHIGUERU
のように、間に U をいれるとよいでしょう。
それでは動画で詳しく説明していますので、ご覧ください。
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