留学をして後悔したことベスト4

最終更新日:2025年7月22日

このページをご覧になっているあなたは、フランスやフランス語圏への留学、または仕事での駐在や滞在を考えていらっしゃる方、そしてそのために「フランス語を身につけたい」と思っている方かもしれません。どこの国であろうと、日本以外の国に住んでみるということは、今までの自分の価値観や常識 (日本で常識とされているもの)をくつがえしてくれる、非常に貴重な体験です。そして、いろいろな人との出会いやチャンスに巡り合える可能性も秘めています。

けれども同時に、ある程度の準備をしてから日本を飛び出さないと、お金と時間を無駄にするだけの後悔する体験となってしまう危険性も大いにあるのです。

留学をして後悔したこと

留学経験者に「留学をして後悔したこと」を聞いてみると、大きく以下の4つにまとめられます。

第4位「もっと積極的に現地の人と交流すればよかった」

「外国に住めば、その国の人と友達になれる!」と思っていませんか?しかし現実はそんなことはありません。例えば語学留学をした場合。語学学校のクラスメイトはもちろんみな外国人です。ネイティブと言えば、先生だけ。

ある程度語学ができる中級ー上級クラスであれば、クラスメイト同士でもその国の言葉(フランスへ語学留学した場合にはフランス語)で会話をするかもしれませんが、まだ初級クラスの場合には英語で、もしくは英語が話せない場合には、同じ国の人たち同士で固まってしまうのがオチです。「お互いの上達のために、休憩時間も学習している言葉を使って会話しよう!」とは誰も思いません (疲れるので…)。

面白いことに、外国人同士でもアジア人はアジア人と、ヨーロッパ人はヨーロッパ人と固まります。アジア人同士は見かけが似ていますし、根底に流れる文化に共通部分が多いので(米を食べる、家では靴を脱ぐなど)、言葉が通じなくてもなんとなく理解し合え、安心できるのです。私は大学在学中に、1年間フランスのリヨンに語学留学をしたのですが、リヨンを選んだ理由は「日本人がパリより少なそうだったから」でした。なんとしても1年間でフランス語をうまくなりたかったので、「日本人とはできるだけつき合わない」と決めて行きました。確かにクラスに日本人はいなかったのですが、いつも一緒に過ごした友達は韓国人の女の子でした。やはり見かけが似た同じアジア人だと、なんとなく安心できるのでしょう。お互いにへたくそなフランス語で会話をしていたのが懐かしいです。アジア人以外ですと、北欧、ドイツ、アメリカの生徒たちはみな固まって英語でしゃべっていましたし、スペイン人、イタリア人同士も習慣が似ているので一緒に固まっていることが多かった気がします。

このように、語学学校に通うだけでは現地の人と交流する機会はありません。日本で暮らしていても同じですよね。普通に日常生活をしていて近所の人やお店の人とすぐに仲良くなるかっていうと、そうはなりませんから。

結局、家と語学学校の往復だけだと、外国人のクラスメイトとは友達になれるかもしれませんが、現地の人とは全く知り合いになれずに留学生活が終わってしまうことも多々あります。せっかくその国の言葉や文化を学ぶために行ったのですから、その国の人々とも交流したいですよね。

そのためには語学学校ではなく、自分の趣味や専門分野で、その国の人たちが行くサークルや学校に入ることが必要だと思います。私にフランス人の友達が多くできたのも、フランスの大学に正規に入学してからでした。知り合いになれる場所は学校だけではありません。私がブエノスアイレス、バンコク、クアラルンプールに住んでいた時には、趣味の音楽をやるために入ったアマチュアオーケストラやアンサンブルで、現地の人たちと交流することができました。

 

第3位「日本のことをもっとよく知っておくべきだった」

フランスに行くと、日本に興味がある人が結構います。フランスの若い人の間では、日本のアニメやマンガが大人気ですし(子供達の間ではいまだに「北斗の拳」が話題になっていたり)、和食や柔道や剣道などの武道、生け花などの日本文化、日本語、そして日本へ旅行するのが大好きな人が意外に多いことに驚くことでしょう。

ですからあなたが日本人だと知ると、日本のことをいろいろと聞いてきます。フランス人に一番多く質問されることは「日本の宗教はなにか」。神道と仏教の違いを説明しなければなりません。そして、政治の話になった時には「日本の選挙の仕組み」についても聞かれました。また自分の出身地を言うと、「その都市の人口数」を聞かれたりもします。日本文学に詳しい人に出会えば、日本の作家について聞かれますし、歴史好きには「将軍とはなに?サムライって?」、日本語に興味をもっている人には「存在する漢字の数」を聞かれたり…。それはそれは多岐多分野に渡って質問をされます。そんな時に「自分は日本のことを何も知らなかった…!」と思い知らされるのです。考えてみると、自分も逆の立場だったら、知らない国から来た人にいろいろと質問してみたくなるでしょう。

ですから、日本を飛び出す前には、日本のこともいろいろと知っておきましょう。

 

第2位「もっとしっかりと語学を学んでから来ればよかった」

多くの人は「留学すれば語学は上達する」と思っていますが、それは大きな勘違いです。海外に住んでいたとしても、近所の人が親切に言葉を教えてくれる訳がありませんし、普通に日常生活をしているだけでは知らない人と話す機会もありません。ある程度の語学力をつけてから留学すれば、あとは積極的にアウトプットの機会を増やし日常生活でたくさんインプットことで、自分で会話力や語彙をアップすることができますが、あまり語学ができない状態で留学しても、結局は基礎力がないと語学の上達はありえないのです。

けれども多くの人が「とりあえず行けばなんとかなる」と思って日本を飛び出し、あまり語学の上達もせずに帰国の時を迎えてしまいます。「住めば自然にその国の言葉ができるようになる」と思うのは幻想です。

学ぼうとしなければその国にどれだけ長く住んでいても言葉が話せるようにはなりませんし、積極的に学ぼうと思えばどこの国にいたって学べる。ですから「語学は行けばなんとかなる、行ってから学ぼう」とするのではなく「行く前にできるだけ学んでいく」ようにしましょう。その方が現地での上達が早くなります。

 

第1位「留学の明確な目的がなかった」

多くの人が「留学すること」を「目的」にしてしまいがちです。私の場合には、最初にフランスに留学をした時は「語学習得」を「目的」にしていました。私は大学でフランス文学を学んでいたのですが、もともと興味があったのはフランス文学ではなくフランス語そのものでした。そして大学3年生の終わりに「1年間でフランス語がぺらぺらになること」を目的にして、ひとりリヨンに向けて飛び立ったのでした。

けれどもリヨンで暮らし始めて1カ月もたたないうちに、友人がベビーシッターをしていた子供をみて「フランスでは5歳の子供でもフランス語がぺらぺらだ」ということに気づきます。「フランス語がぺらぺらになっても、私はフランス人の5歳児と同じレベルになるだけなんだ…」。ようやくその時、語学は「目的」ではなく「手段、道具」でしかないことに気がつきます。

リヨン第二大学のフランス語講座に毎日通っても、自分が将来「フランス語で何をしたいのか」がわからなかったために、いつも悶々としていました。しかも、語学習得には明確なゴールというものがありません。目的なしに学び続けるというのは、モチベーションもわきませんので、継続も上達もしにくいものです。ですからまずは、「留学すること=目的」「語学習得=目的」ではないことをしっかりと理解し、留学後のある程度の目的をもった上で出発するようにしましょう。もちろん、若いうちはまだしっかりとした自分の目的が分からないことも多いでしょう(私もそうでした)。けれども、「なぜその国に留学するのか」「そこで何がしたいのか」「留学した後はどうなりたいのか」という最低3つのことだけは考えてから行くようにしてください。そうすることにより、語学習得はその目的を果たすためのツールとなるので、そのツール獲得にもモチベーションがわき、よって語学の上達も早くなるのです。


以上が、留学経験者があげる「留学をして後悔したこと」ベスト4でした。

ここまでお読みになれば、まず基礎の語学力がある状態にすること、ある程度の目的を持つことが、成功する留学、駐在にする上で大切なことであることがお分かりかと思います。これらのことをふまえ、トレビアンフランス語アカデミーでは “トレビアン!(Très bien /すっごくいい!)” と言える充実したフランス留学を実現すべく、短期間で基礎の語学力をつけるための口座をご用意しています。

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