フランス語のメールの書き出しについて

最終更新日:2021年11月17日

私がフランスに留学をしたころは大学の資料請求も願書や成績表の出願もすべて郵送でしたから、フランス語でカバーレターを書かなければなりませんでしたが、今ではすべてメールやネットでの申し込みで完結するようになりました。フランス語のメールは手紙とは違って、日付や書いている場所を本文に記載する必要はありませんが、書き出しの文章は手紙とほぼ同じです。ここでは、フランス語のメールの書き出しについてご説明したいと思います。

フランス語のメールの書き出し(フォーマルな場合)

仕事で相手に初めてメールをする場合や、学校の事務局や会社などに何かを問い合わせる場合は、ある程度フォーマルな書き出しが必要です。メールの相手がだれか分からない場合には、

Madame, Monsieur,

で始めるとよいでしょう。

 

相手が分かっている場合、女性には

Chère Madame,

男性には

Cher Monsieur,

と書き始めます。これらの文章の最後はすべてカンマ(,)になります。

 

その後、必要であれば簡単な自己紹介をし、「メールをした理由」を簡単に書けばよいでしょう。

例えば、

 

Je m’appelle Emi KOBAYASHI. Je me permets de vous contacter suite à votre annonce pour le poste d’Assistant administratif parue sur le site……(サイトの名前).

 

私は小林恵美と申します。御社のサイト……に掲載されていた事務アシスタントの募集広告を見て、ご連絡させていただきました。

または、

 

Je m’appelle Kenji TAKANO. Je vous écris au sujet de récents articles parus dans les journaux concernant……(記事の内容について)

 

私は高野健司と申します。新聞に掲載されました(…)に関する最近の記事について、メールを差し上げました。

 

募集広告など、何かをみてメールする場合には、

Je me permets de vous contacter suite à…(…を見てあなたにご連絡させていただきました。)

と書き始めることができますし、何のためにメールをしたのかという概要を簡単に伝えるには、

Je vous écris au sujet de…(…について書かせていただきます。)

と書き始めるとよいでしょう。

フランス語のメールの書き出し(友人などに書く場合)

友達や親しい人へのメールでは、単に

Bonjour Catherine, (こんにちはカトリーヌ)

または

Cher Vincent,   (親愛なるヴァンサンへ) *女性なら Chère をつけます。

で始めればよいでしょう。

 

また仕事のメールでも、よくメールする相手であれば

Bonjour Monsieur Macron, (マクロンさんこんにちは)

と書きだしても問題ありません。

 

その後、友達宛てであれば

J’espère que tu vas bien.  (元気なことを願っています)

Comment vas-tu? (元気?)

 

と続ければよいでしょうし、仕事のメールであればいきなり

Concernant… (…についてですが)

と書きだしても問題ありません。

Concernant notre nouveau projet, je voudrais ajouter que….

私達の新しいプロジェクトについてですが、…を追加したく思います。

フランス語のメールに資料や写真を添付する場合

メールに何かの資料や写真を添付する場合には、相手が添付ファイルがあることに気づかない場合もありますので、文中に添付した旨を一言書いておくのがよいでしょう。

1) Je vous envoie ci-joint un exemplaire du questionnaire. (添付にて質問事項を一部お送りします。)

2) Je vous envoie ci-joint des exemples et photos. (添付にて見本と写真をお送りします。)

3) Vous trouverez ci-joint copie des notes dont je me suis servi. (添付にて私が使ったメモをお送りします。)

ci-joint というのが「添付」という意味になります。

 

細かいことになりますが、ci-joint を後にくる名詞(添付するもの)の性数に一致させるかどうかを解説します。

1)2)のように、あとに冠詞のついた名詞がくる場合には、性数一致をさせてもさせなくてもどちらでもよいことになっています。

1)の場合、un という冠詞がついているので性数一致をしてもしなくてもよいのですが、ここでunは 男性単数形なので ci-joint のままです。

2)も desという複数形の冠詞がついているので、性数一致をしてもしなくてもどちらでも構いません。つまりここでは後の名詞が複数形なので、ci-jointでもci-jointsでもよいのです。ちなみに”des exemples et photos” は男性名詞と女性名詞が合わさって全体で「男性複数名詞」になっているため、ci-joints ですが、これがもし “des photos” だけであれば、女性複数名詞なので ci-jointes でもいいわけです。

3) のように、後の名詞に冠詞をつけない場合には(copie)、ci-joint は性数一致はしません。

なんだかややこしいので、以上のような文章でci-jointを使う場合には、ci-joint は性数一致をせずにそのままにしておけば無難でしょう。

 

ただし、ci-joint を形容詞として使う場合には、名詞の性数に一致しなければなりません。例えば、

La lettre ci-jointe vous aidera dans la résolution de votre problème.(添付した手紙が、あなたの問題を解決する役に立つでしょう。)

「添付した(ci-joint)」は「手紙(lettre /女性名詞)」にかかる形容詞なので、ci-jointe とするのを忘れずに。

 

メールの書き出しはそれほどいろいろと形式的に書かなくてよい分、楽ではあります。ただし結びの言葉は、メールの場合にも決まり文句がいくつもありますので、最後に必ずつけるようにしましょう。「フランス語の手紙やメールの結び言葉」についてはこちらをご参照ください。

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3件のコメント

  1. 初、中級者のレッスンはされていますか?

    • 主に初級者(DELF A1以前)の方を対象としていますが、A1~A2 あたりの方もいらっしゃいます。

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