J’aime la pomme / les pommes ? フランス語の冠詞の使い方

最終更新日:2021年2月11日

日本人がフランス語を勉強する上で最も難しいのは、冠詞だと思っています。例えば日本語には冠詞がないために、「私はリンゴが好きです」という場合、「リンゴ」の前にはなにもつきません。

英語の場合はどうでしょうか。「私はリンゴが好きです。」は I like apples. となり、apples の前に冠詞はつきません。もし、I like an apple. というと、「私は1個のリンゴが好きです。」という意味になり、文章としてすこし変です。このように英語の場合、リンゴという種類全体を指す場合には名詞の複数形を用います。

ところがフランス語の場合には、J’aime les pommes. (私はリンゴが好きです)のように、名詞の前に定冠詞をつけなければなりません。

フランス語では、aimer (好む、愛する), adorer (大好きである、熱愛する), détester (嫌う) などの動詞の後にくる目的語の名詞には、定冠詞 (le, la, les)がつきます。ここで問題になるのが、うしろにくる名詞を「単数にするか、複数にするか」です。

 

原則的に、数えられる名詞の場合には名詞を複数形にして、複数定冠詞 (les) をつけます

例えば

  • J’aime les pommes. (私はリンゴが好きです。)
  • J’aime les bananes. (私はバナナが好きです。)
  • J’aime les tomates. (私はトマトが好きです。)

「リンゴ、バナナ、トマト」などは一つずつ数えられるため、数えられる名詞と考えられ、複数形にします。

 

ところが数えられない名詞の場合には、単数形にして単数定冠詞 (le/la) をつけるのです。

  • J’aime la viande. (私は肉が好きです)。
  • J’aime le café. (私はコーヒーが好きです)。

粒上のもの(米、砂糖)なども、数えられない名詞に含まれますので単数定冠詞です。

  • J’aime le riz. (私はお米が好きです)

 

食べ物に限定してみてきましたが、la musique (音楽)、 la campagne (田舎)、le jazz (ジャズ) なども、単数定冠詞がつきます。ただし数えられない名詞というよりは、「ものの総称」として単数定冠詞をつけている、と考えた方がよいかもしれません。

  • J’aime la musique. (私は音楽が好きです) =音楽というものを総称して
  • J’aime la campagne. (私は田舎が好きです) =田舎というものを総称して

「数えられない名詞」というと、フランス語を少し習った人は「部分冠詞」を思い出すかもしれません。フランス語では通常、数えられる名詞には不定冠詞(un/une/des)をつけ、数えられない名詞には部分冠詞 (du/de la) をつける、と習いましたよね。

<数えられる名詞>

  • un livre (1冊の本)
  • une fille (1人の女の子)
  • des voitures (数台の車)

<数えられない名詞>

  • du lait (牛乳)
  • du café (コーヒー)
  • de la bière (ビール)

ところが、上でも言いましたように、aimer (好む、愛する), adorer(大好きである、熱愛する), détester (嫌う)などの動詞の場合には、後にくる目的語の名詞にはいつも定冠詞 (le, la, les) がつきます。ですので間違って、

  • J’aime du café.
  • J’aime de la bière.

としないように。正しくは

  • J’aime le café.
  • J’aime la bière.

となります。

 

以上のように、フランス語では冠詞の使い方がとても重要です。「冠詞なんて、話す時にはどうでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、冠詞を正しくつけないと相手に伝わらない場合もありますので、しっかりとつけられるようにしましょう。

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