フランス語の[r]はどうやって発音する?

最終更新日:2020年3月2日

私がフランス語の発音で一番難しいのは、大小の口の開きがあるさまざまな[ウ]の音だと思うのですが、フランス語学習初心者の方にとっては、それよりも [r] の発音が難しいと感じるようです。

確かに、フランス語の [r] は日本語にはない特殊な音です。口の真ん中辺りで発音する英語の [r]とは違い、フランス語の [r] は口の奥ののどに近いところで出す音。分かりやすいようによく「うがいをする時のような音」と言われるのは、のどの辺りで音を出すからですね。

フランス語の [r] の発音の仕方

ではフランス語の [r] を出してみましょう。

  • まず、日本語で「か」と言う準備をします(音は出しません)。
  • のどの手前辺りの上に、舌の奥の方がくっついていることを確認してください。
  • 舌先は下の歯の裏側に軽くくっつける感じにします。

  • 上にくっついている舌をわずかに離して息を出すと、かすれた「ハ」のような音がでます。それがフランス語の [r] の音です。

口の奥の方で発音する音ですので、[k] や [g] の音とも似ていて、実際に « Bonjour » [ボンジューる]と発音すると、あたかも [ボンジューグ] といっているようにも聞こえます(ただし軽い「グ」)。また、aにつなげて[ra]と発音する際には、[ハ] のように聞こえることもあります。

フランス語の [r] の発音練習

それでは、次のように毎日少しずつ [r] の音を練習してみましょう。

  1. まずは [ri,ri,ri, ra,ra,ra] とゆっくりと発音します。
  2. 次は少し早く [ri,ri,ri, ra,ra,ra] と練習してみてください。

さまざまな [r] の音

さて私がパリで言語学を学んだ時に、音声学の授業でさまざまな [r] の音があることを習いました。現在フランスで一般的に使われている [r] の音は、consonne fricative uvulaire voisée(有声口蓋垂摩擦音 ゆうせいこうがいすいまさつおん)と呼ばれる音です。

上で練習した [r] の音と思ってください。国際音声記号では、[ʁ]と書きます。音を聞いてみましょう。(Wikipediaより)

 

次に、音声学の教授が「Mireille Mathieu(ミレイユ マチュー)の [r]」と呼んでいた [r] があります。これは20世紀の中頃までフランスの歌手がよく発音していた [r] の音で、別名「パリジャンの r」ともいわれます(ミレイユ マチューさんもフランス人歌手)。これは consonne roulée uvulaire voisée(口蓋垂ふるえ音)と言われる音で、国際音声記号では [ʀ] と書きます。

音を聞いてみましょう。(Wikipediaより)

 

かなり舌を巻いた音ですね。昔のシャンソンでよく聞く音ではないでしょうか。では実際にミレイユ マチューの歌でこの音を聞いてみてください。エディット ピアフもこのように[r]を発音していましたが、ミレイユ マチューの音の方がはっきりと聞き取れると思います。
Mireille Mathieu – Sous le ciel de Paris

おまけですが、スペイン語の [r] の音も聞いてみましょう。これは、consonne roulée alvéolaire voisée (歯茎ふるえ音 しけい ふるえおん)と呼ばれ、別名「巻き舌の r」とも呼ばれます。国際音声記号は [r]と書きます。

音を聞いてみてください。(Wikipediaより)

 

この [r] はフランス語の[ʁ]とは違って、だいぶ口の前の方で出す音です。私はこの巻き舌の音がどうしても出せず、スペイン語で「犬 」[perro ペロ]とうまく言えません。「髪の毛」 [pelo]となってしまうか、consonne battue alvéolaire voisée (歯茎はじき音  しけい・はじきおん)になり、「しかし」[pero]と言っているように聞こえてしまうのです。

(ちなみに「歯茎はじき音」の国際音声記号は [ɾ]で、音は次のようになります。ーWikipediaより)

 

スペイン語の先生に「スペイン語を話す子供は、生まれた時からこの巻き舌の r を出せるのですか」と聞いたところ、そうでもないようで、学校で舌にペンを挟んで特訓する子供もいるそうです。しかしフランスの子供達は、小さいころからそんなに苦労せずにフランス語の r の音を出せるような気がします。毎日お母さんたちに “arrête !” [アれット!] やめなさい!” という言われるせいかもしれませんね 笑。

フランス語の [r] と [l] を間違えないで言う方法


いかがでしたでしょうか。慣れないうちはフランス語の [r]を練習しすぎると、のどが痛くなることがありますので無理をしすぎないように。特に風邪をひいてのどが痛い時には、この音を出すのはつらいかもしれません。上手に発音するコツは、「[r]を発音しよう」意識しすぎないこと。意識をしすぎては「BonjouG  ボンジューグ!」のように大げさになりかねません。特に語末の [r] は、ほんの軽めに発音するのがポイントです。

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