語幹の形が変わる「-er動詞」の活用

最終更新日:2020年4月16日

フランス語の動詞の約90%が、第一群規則動詞 (-er動詞)と呼ばれる動詞のグループに入るので、このグループの活用を覚えればかなりの数の動詞が活用できることになります。ところがこのグループの動詞の中には、語幹(-erの前の部分)の形が人称によって変化するものがあるのがちょっと面倒です。ここでは第一群規則動詞(-er動詞)の中の語幹が変わる動詞に焦点をあててみたいと思います。

第一群規則動詞の基本的な活用の形

まずは第一群規則動詞の基本的な活用の形から。parler / パるレ(話す)の活用を見てみましょう。

このグループの語尾はすべて、-e/-es/-e/-ons/-ez/-ent となり、通常語幹の部分の形は変化しません。例えば上の例にある “parler” の語幹は “parl” ですが、どの人称でもこの部分の形は変わっていません。

では次に、このグループの動詞で語幹が変化するものを見てみましょう。

語幹が [c] [g] の文字で終わる-er動詞

語幹が [c] [g] の文字で終わる動詞、例えば “commencer /コマンセ(始める)”を見てみましょう。

ご覧のように、語幹が[c]で終わっていますね。このような動詞は、次のように活用します。

このように、一人称複数形(nous) の c にはセディーユ(ç)がつきます。これは、セディーユをつけないで “cons”と書くと、[kon コン]という発音になってしまうためです。[son ソン]という音を保つためには、c にセディーユをつける必要があるのです。

“commencer” と同じような活用をする主な動詞には、以下のようなものがあります。”cer”で終わる動詞の場合、「nous の時には セディーユ(ç)」と覚えておきましょう。

1人称複数形 (nous) の活用に「セディーユç」が付く動詞

coincer, défoncer, dénoncer, effacer, enfoncer, énoncer, exercer, influencer, lancer, pincer, prononcer, recommencer, référencer, relancer, renforcer, renoncer, remplacer, rincer, tracer,

つぎは、語幹が [g] の文字で終わる場合をみてみましょう。”manger /マンジェ(食べる)”という動詞です。

このような動詞は、次のように活用します。

これも一人称複数形 (nous) の語幹に注意してください。[e] が入っていますが、これがないと[gons ゴン]という読み方になってしまいます。[ジョン]という音を保つために、[e]が入るのです。

“manger” と同じような活用をする主な動詞には、以下のようなものがあります。”ger”で終わる動詞の場合、「nous の時には “e”を入れる!」と覚えておきましょう。

1人称複数形 (nous) の活用に”e”が入る動詞
déménager, aménager, arranger, changer, colliger, corriger, décourager, diriger, exiger, héberger, juger, mélanger, négliger, prolonger, recharger,

語幹が [e+子音1つ]で終わる-er 動詞(1)

語幹がe+子音1つで終わる動詞の活用を見てみましょう。例えば”acheter/アシュテ(買う)”という動詞です。

語幹が “et” で終わっていますね。このような動詞は、次のように活用します。

複数形の1,2人称 (nous, vous) 以外で、「e+子音1つ」の “e” にアクサングラーヴが付き、「è+子音1つ」になります。

複数形の1,2人称以外で、「è+子音1つ」になる動詞
dégeler, geler, surgeler,

語幹が [e+子音1つ]で終わる-er動詞 (2)

先ほどと同じく「語幹がe+子音1つ」で終わる動詞でも、語幹が違った形に変化する場合があります。例えば”appeler/アプレ(呼ぶ)”という動詞を見てみましょう。

語幹が “el” で終わっています。このような動詞は、次のように活用します。

上記のように、複数形の1、2人称以外で「e+子音2つ(子音を重ねる)」になります。

複数形の1,2人称以外で「e+子音を2つ重ねる」動詞
épeler, étiqueter, feuilleter, harceler, projeter, renouveler jeter

語幹が「é+子音」で終わる-er動詞

最後に、語幹が「é+子音」で終わる動詞の活用形を見てみましょう。例えば “préférer/プれフェれ(好む、より好きである)”という動詞です。

語幹が “ér” で終わっています。このような動詞は、次のように活用します。

語幹末の「é+子音」は、複数形の1,2人称以外でアセントの向きが変わり「è+子音」になります。

複数形の1,2人称以外で「è+子音」に変わる動詞
accéder, accélérer, aérer, assécher, avérer, compléter, décréter, considérer, dégénérer, déléguer, dérégler, désespérer, dessécher, différer, écrémer, générer, incarcérer, imprégner, insérer, intégrer, interpréter, libérer, modérer, opérer, pécher, pénétrer, persévérer, péter, posséder, prospérer, reconsidérer, récupérer, référer, réfrigérer, régénérer, régler, repérer, révéler, sécher, suggérer, tempérer, tolérer,

-erの2つ前、3つ前に”é” がある場合には、活用に要注意ですね。

「語幹が変わるフランス語の -er動詞」について、動画で説明しましたので、こちらもご覧ください。


以上が、語幹の形が変化する「-er動詞」でした。「全然規則動詞じゃない!」と言いたくなりますが、語尾はすべての「-er動詞」で共通ですのがまんしてください。会話ではアセントの向きが変わろうが子音が2つ重なろうが、フランス語の読み方は変わらないので困りませんが、問題は書く時です。”appeler”なんかは今でも時々「”l” は一個だったかな?2個だったかな?」と、辞書で確認してしまうことがあります。皆さんも何度も辞書をひいて覚えてくださいね。

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