フランス語の形容詞の位置について
日本語や英語では、形容詞は名詞の前に置きますが、フランス語では通常、名詞の後に置きます。
<日本語や英語の場合>

<フランス語の場合>

また、ここでは詳しくは説明しませんが、名詞が女性名詞であれば、後ろにくる形容詞も女性形にしなければなりません。

名詞の前にくるフランス語の形容詞
上でも言いましたように、基本的にフランス語の形容詞は名詞のうしろに置きますが、以下のような「日常よく使われる、短い形容詞」は、英語や日本語のように名詞の前に置きます。
<名詞の前に置かれる形容詞>
grand [グらン] 大きい
petit [プティ] 小さい
bon [ボン] よい
mauvais [モヴェ] 悪い
joli [ジョリ] かわいい
jeune [ジューヌ] 若い
beau [ボー] 美しい
nouveau [ヌヴォー] 新しい
vieux [ヴィユー] 年老いた、古い
以上の形容詞は、名詞の前に置く形容詞で非常によく使うものなので、しっかりと覚えておいてください。
例文を見てみましょう。
Nicolas habite dans un grand appartement.
[ニコラ アビットゥ ダン ザン グらン タパるトモン]
二コラは大きなアパートに住んでいる
Je vais voir un nouveau film de Luc Besson.
[ジュヴェ ヴォワーるアン ヌーヴォー フィルム ドゥ リュックベッソン]
私はリュック ベッソンの新しい映画を見るつもりです。
少し上級者編になりますが、形容詞が感情的に強調される場合にも名詞の前に置かれる場合があります。例えば
un superbe perroquet [アン シュペーるブ ペろケ] 素晴らしいオウム
un délicieux repas [アン デリシゥ るパ] とてもおいしい食事
un énorme éléphant [アン ネノるム エレファン] 非常に大きな象
このように、感情的な形容詞は強調のために名詞の前に置かれることがよくあり、その場合には発音も強調されます。
<名詞の前に来る場合が多い、感情的な形容詞>
superbe [シュペルブ] 見事な
délicieux [デリシゥ] 非常においしい
enorme [エノるム] 非常に大きい
prodigieux [プろディジゥ] 驚くべき
sublime [シュブリーム] 崇高な
前後の位置によって意味が変わるフランス語の形容詞
ところが、1つの形容詞でも名詞の前と後で意味が変わるものがあります。このようなケースは、だいたい人に形容詞がかかる場合です。
grand + 人 /人 + grand
un grand homme [アン グらントム] 偉人
un homme grand [アン ノムグらン] 背の高い人
un grand artiste [アン グらン タるティスト] 偉大な芸術家
un artiste grand [アン アるティスト グらン] 背の高い芸術家
grand の後にくる名詞が母音から始まる場合、d と次の母音の間にリエゾン(発音合体)が生じますが、d の音は[t] となります。
un grand homme [アン グらントム]
bon + 人 / 人 + bon
un bon homme [アン ボノム] お人好し
un homme bon [アノム ボン] 善良な人
pauvre + 人 / 人 + pauvre
une pauvre femme [ユヌ ポーヴる ファム] 哀れな女
une femme pauvre [ユヌ ファム ポーヴる] 貧しい女
vieux + 人 / 人 + vieux
un vieil ami [アン ヴィエイユ アミ] 旧友
vieux [ヴィユ] は次に母音から始まる名詞が来る場合、vieil [ヴィエイユ] という形に変わります。
un ami vieux [アナミ ヴィユ] 年老いた友
「人が背が高い」と言う場合には、haut (高い)ではなく grand(大きい)を使います。また「鼻が高い」も un nez haut ではなくで un grand nez と言いますので、覚えておいてくださいね。


























