フランス語の形容詞の位置について

最終更新日:2021年2月24日

日本語や英語では、形容詞は名詞の前に置きますが、フランス語では通常、名詞の後に置きます。

<日本語や英語の場合>

<フランス語の場合>

また、ここでは詳しくは説明しませんが、名詞が女性名詞であれば、後ろにくる形容詞も女性形にしなければなりません。

名詞の前にくるフランス語の形容詞

上でも言いましたように、基本的にフランス語の形容詞は名詞のうしろに置きますが、以下のような「日常よく使われる、短い形容詞」は、英語や日本語のように名詞の前に置きます

<名詞の前に置かれる形容詞>

 

grand [グらン] 大きい

petit  [プティ] 小さい

bon  [ボン] よい

mauvais  [モヴェ] 悪い

joli  [ジョリ] かわいい

jeune  [ジューヌ] 若い

beau  [ボー] 美しい

nouveau  [ヌヴォー] 新しい

vieux  [ヴィユー] 年老いた、古い

以上の形容詞は、名詞の前に置く形容詞で非常によく使うものなので、しっかりと覚えておいてください。

例文を見てみましょう。

Nicolas habite dans un grand appartement.
[ニコラ      アビットゥ  ダン       ザン  グらン      タパるトモン]

二コラは大きなアパートに住んでいる

 

Je vais voir un nouveau film de Luc Besson.
[ジュヴェ ヴォワーるアン ヌーヴォー フィルム ドゥ リュックベッソン]

私はリュック ベッソンの新しい映画を見るつもりです。

 

少し上級者編になりますが、形容詞が感情的に強調される場合にも名詞の前に置かれる場合があります。例えば

 

un superbe perroquet [アン シュペーるブ ペろケ]  素晴らしいオウム

un délicieux repas [アン デリシゥ るパ]  とてもおいしい食事

un énorme éléphant [アン ネノるム エレファン]  非常に大きな象

 

このように、感情的な形容詞は強調のために名詞の前に置かれることがよくあり、その場合には発音も強調されます

<名詞の前に来る場合が多い、感情的な形容詞>

 

superbe [シュペルブ] 見事な

délicieux [デリシゥ] 非常においしい

enorme [エノるム] 非常に大きい

prodigieux [プろディジゥ] 驚くべき

sublime [シュブリーム] 崇高な

 

前後の位置によって意味が変わるフランス語の形容詞

ところが、1つの形容詞でも名詞の前と後で意味が変わるものがあります。このようなケースは、だいたい人に形容詞がかかる場合です。

grand + 人  /人 + grand

un grand homme  [アン グらントム]  偉人

un homme grand  [アン ノムグらン] 背の高い人

un grand artiste  [アン グらン タるティスト] 偉大な芸術家

un artiste grand  [アン アるティスト グらン] 背の高い芸術家

grand の後にくる名詞が母音から始まる場合、d と次の母音の間にリエゾン(発音合体)が生じますが、d の音は[t] となります。

un grand homme  [アン グらンム]

 

bon + 人 /  人 + bon

un bon homme  [アン ボノム] お人好し

un homme bon  [アノム ボン] 善良な人

 

pauvre + 人 /  人 + pauvre

une pauvre femme [ユヌ ポーヴる ファム]  哀れな女

une femme pauvre [ユヌ ファム ポーヴる] 貧しい女

 

vieux + 人 / 人 + vieux

un vieil ami [アン ヴィエイユ アミ] 旧友

vieux [ヴィユ] は次に母音から始まる名詞が来る場合、vieil [ヴィエイユ] という形に変わります。

un ami vieux [アナミ ヴィユ] 年老いた友

 

「人が背が高い」と言う場合には、haut (高い)ではなく grand(大きい)を使います。また「鼻が高い」も un nez haut ではなくで un grand nez と言いますので、覚えておいてくださいね。

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7件のコメント

  1. 形容詞の位置で意味が違う事が学べて、よく理解できました。

  2. 今回もとてもわかりやすい形容詞の位置の説明ありがとうございます!位置によって意味が変わってくること、あまり気にしないで話していました。まとめていだたくとすっきりと頭に入って、助かります!

    • Merci beaucoup!

  3. 泉様 毎回楽しみにしております!大学時代のリベンジで20年ぶりに学び直したくなっていずみさまのユーチューブにたどり着きました。いつも本当にありがとうございます!

    • Bonjour!
      リベンジがんばってください 🙂 Bon courage!

  4. いつもわかりやすく教えてくださってありがとうございます。「前後の位置によって変わるフランス語の形容詞」例えば、「偉人」と「背の高い人」。私はどっちがどっちだったか、しょっちゅう混乱します。何か覚えやすい方法とか考え方とかありますか?ただひたすら覚えるのみでしょうか?

    • Bonjour,

      私はまず「形容詞の基本の位置は名詞の後ろ」ということを意識しています。
      それから、その形容詞の主要な意味(辞書の1番目に出てくる意味)は何か、を考えます。

      例えば、curieux (curieuse) の主要な意味は「好奇心の強い」ですが、それが基本の形容詞の位置(名詞の後ろ)にある場合には、そのまま基本の意味で「好奇心の強い」と訳します。
      un enfant curieux 「好奇心の強い子供」

      この形容詞が基本ではない位置(形容詞の前)にある場合には、副次的な意味の「奇妙な、おかしな」だと理解します。
      un curieux enfant 「奇妙な子供」

      形容詞が基本の位置(うしろ)にあるなら、主要な意味で
      形容詞の前に来ているなら、副次的な意味で、

      と瞬時に考えているように思います。

      grand に関しては通常の位置が名詞の前なのでちょっと混乱しますが、これも「grand を置く位置が特殊なのであって、形容詞の基本の位置は名詞のうしろ」と考え、

      un homme grand は「背の高い人」
      un grand homme は「偉大な人、偉人」

      と考えてみるのはいかがでしょうか?(余計ややこしくなったら、スミマセン…)

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