英語とフランス語の「偽の友達」って何?

最終更新日:2020年7月22日

”Les faux -amis” [レ フォーザミ]というのを聞いたこととがありますか?直訳すると「偽の友達」という意味ですが、いったいどういうことなのでしょうか。今日は英語とフランス語間の「偽の友達」について書いてみたいと思います。

英語もフランス語ももとをたどればラテン語から来ているので、同じ綴りの名詞や動詞がたくさんあります。同じ綴りで同じ意味であればいいのですが、意味が全く違う場合もあるのでやっかいです。このように「同じ綴り(または似た綴り)の言葉だけれども意味が全く違う」単語のことを、「偽の友達 ”Les faux -amis”」といいます。

ちなみにこの「偽の友達」は、フランス語と英語の間だけでなく、フランス語とスペイン語の間にもあります。ですから、フランス語話者にとって、ラテン語を母語とする他の言語を学ぶのは確かに楽なのですが、この「偽の友達」の存在には注意しなければならないのです。

英語とフランス語の「偽の友達」には、例えば次のような例があります。

英語 library 図書館
フランス語 librairie [リブれり] 本屋

この二つの単語は似ているので、「本屋に行く」というのを英語で「I go to the library.」と言ってしまうフランス人がたくさんいます。しかし「本屋」は英語では ”bookshop”といいます。このように非常に似ているので意味を間違いやすい「英仏間の偽の友達」を、少しまとめてみましょう。

英語とフランス語の「偽の友達」:名詞編

英語 College 大学
フランス語 Collège [コレージュ] 中学

フランス語で “Collège” は「中学校」の意味なので気を付けてください。

 

英語 Professor 大学の教授
フランス語 Professeur [プロフェッスーる] 中高校の先生、大学の教授

フランス語で “Professeur” は、中高の先生にも使います。フランス人の学生達は短くして “le prof [ル プろフ]”と言います。ちなみに小学校の先生は、”instituteur/institutrice [アンスティチュトゥーる/アンスティチュトりス]” です。

 

英語 licence 運転免許
フランス語 licence [リサンス] 大学の学士過程

フランス語で運転免許は、”permis de conduire [ペルミ ド コンデュイーる]” と言います。

 

英語 car
フランス語 car [キャーる] (長距離)バス

フランス語で、普段街で走っているバスは”bus [ビュス]” と言いますが、観光バスのような長距離で少し大型のバスは “car [キャーる]” と言います。

 

英語 petrol ガソリン
フランス語 pétrole [ペトろル] 石油

フランス語でガソリンは、”pértorle [ペトろル]” ではなく、”essance [エサンス] というので注意しましょう。

 

英語 surname 苗字
フランス語 surnom [シュるノン] あだ名

綴りが似ていますが、フランス語で “surnom [シュるノン]”はあだ名のことです。

 

英語 station
フランス語 station [スタシオン] リゾート地、保養地

鉄道の駅はフランス語で “gare [ギャーる]” と言います。ただし地下鉄の駅は “station de métro [スタスィオン ド メトろ]” といいます。

 

英語 society 社会
フランス語 société [ソシエテ] 会社 (社会)

フランス人は「会社」を英語で言う時に “society” と言いがちですが、正しくは”company, firm”ですね。綴りが似ていると、ほんとうにやっかいです。

英語とフランス語の「偽の友達」:動詞編

英語 to pretend ~のふりをする
フランス語 prétendre [プれタンドる] ~と言い張る

フランス語で「~のふりをする」は、”faire semblant [フェーる サンブラン]”といいます。

英語 to cry 泣く
フランス語 crier [クりエ] 叫ぶ

 

英語 to fix 修理する
フランス語 fixer [フィクセ] 取り付ける、固定する

 

英語 to rest 休憩する
フランス語 rester [れステ] とどまる

 

英語 to support ~を支える
フランス語 supporter [シュポるテ] 耐える、我慢する

 

英語とフランス語の「偽の友達」:形容詞、副詞編

英語 eventual 最後の
フランス語 éventuel [エヴァンチュエル] 可能性のある、起こり得る

 

英語 eventually 最終的に
フランス語 éventuellement [エヴァンチュエルモン] おそらく、たぶん

 

英語 dramatic 戯曲の、演劇の
フランス語 dramatique [ドらマティック] 深刻な、重大な

 

英語 proper / properly 正しい/正しく
フランス語 propre / proprement [プろップるモン] 清潔な / 清潔に

英語が得意な人が新たにフランス語を勉強をする時に、日本語を介さないで覚えようとするとこの「偽の友達」の罠にはまってしまいがちです。例えば ”to participate (参加する)” はフランス語で “participer [パるティスィペ] “ですから、英語→フランス語に簡単にできますが、”to pretend(~のふりをする)”はそのまま “pretendre [プれタンドる]” と言ってしまうとフランス語では「~と言い張る」という意味になってしまいます。「~のふりをする」は、フランス語では “faire semblant [フェーる サンブラン]”といいます。

私の場合、このような「偽の友達」は一度頭の中で日本語に意味を置き換えます。

to pretend  → (~ふりをする)(~ふりをする)→ faire semblant

このように一度日本語にすることで、頭の中で「英語脳」から「フランス語脳」にスイッチを切り替えているように思います。私はフランスで「英語・フランス語・日本語」の3か国語間通訳になる学校の入学試験を受けたことがありますが、さんざんな結果でした。母国語間でない言語間の訳をする(英語⇔フランス語)というのは、そうとう大変なことだと思いました。

「数か国語を同時に学びたい」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、私が最も効果的だと思うのは「ひとつの言語ずつ、しっかりと学ぶこと」。同時に2つの言語を並行して学ぶと、混乱すると思います(特に同じ語源の言葉の場合)。ひとつの言葉があるしっかりできるようになってから次の言葉を学ぶ、というのが、大人になってからマルチリンガルになる道ではないかと思思っています。

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