フランス語の名詞の複数形の作り方
ここではフランス語の名詞の複数形の作り方を勉強したいと思います。基本は英語と同じように最後に “s” をつけますが、例外も結構あります。
フランス語の名詞の複数形の作り方:原則
フランス語の名詞を複数形にするには、最後にsをつけます。
名詞の単数 + s
un livre [アンリーヴる] 一冊の本→ des livres [デリーヴる] 数冊の本
une voiture [ユヌヴォワチューる] 一台の車→ des voitures [デヴォワチューる] 数台の車
フランス語では単語の最後の子音は発音しないので、発音は単複数形ともに同じです。会話の場合、聞き手は名詞の前につく冠詞の形で単数形か複数形かを区別することができます。
フランス語の名詞の複数形の作り方:例外
- 最後がs, z, x で終わる名詞は、複数形になっても形が変わりません。
-s, -x, -z で終わる場合 = 変化なし
un pays [アンペイ]一つの国 → des pays [デペイ] 複数の国
un gaz [アンギャーズ]一つのガス → des gaz [デギャーズ] 複数のガス
une voix [ユヌヴォワ]一つの声 → des voix [デヴォワ] 複数の声
2. 最後が -eau, -au, -eu で終わる名詞は x をつける
-eau, -au, -euで終わる場合= x をつける
un bateau [アンバト―] 一台の船 → des bateaux [デバトー] 複数台の船
un tuyau [アンチュイオ] 一本のパイプ → des tuyaux [デチュイオ] 複数本のパイプ
un cheveu [アンシュヴ] 一本の髪の毛 → des cheveux [デシュヴ] 複数本の髪の毛
3.複数形では x をつける、ou で終わる7つの名詞
-ou で終わって複数形は x をつける
以下の7つの名詞を覚えよう
-
un bijou [アンビジュー] 宝石 → des bijoux [デビジュー]
-
un caillou [アンキャイユ] 小石 → des cailloux [デキャイユ]
-
un chou [アンシュー] キャベツ → des choux [デシュー]
-
un genou [アンジュヌ―] 膝 → des genoux [デジュヌ―]
-
un hibou [アンイブ] ミミズク → des hiboux [デイブ]
-
un joujou [アンジュジュ] おもちゃ(赤ちゃん言葉)→ des joujoux [デジュジュ]
-
un pou [アンプー] シラミ → des poux [デプー]
* hibou の最初の h は「有性の h」のため、un や des とリエゾンはしません。
上記以外の名詞は、最後が-ouで終わっていても複数形には s をつけます。例えば、
clou [クル] 釘 → clous
フランスの子供達もこの7つの名詞のことを
「ビージュー、キャイユ―、シュー、ジューヌー…」という風に歌いながら覚えますので、皆さんも覚えてみてください。
4. 最後が -ail で終わる名詞は 複数形では -aux に変化する
-ail で終わる場合 = -aux に変化する
un travail [アントラヴァイユ] 仕事 → des travaux [デトらヴォー]
un corail [アンコライユ] 珊瑚 → des coraux [デコろー]
un émail [アンネマイユ] エナメル → des émaux [デゼモー]
un vitrail [アンヴィトらイユ] ステンドグラス → des vitraux [デヴィトろー]
ただし、そのまま s をつける名詞もある。
détail [デタイユ] 詳細 →détails [デタイユ]
5. 最後が -al で終わる名詞は 複数形では -aux に変化する
-al で終わる場合 = -aux に変化する
un animal [アナニマル] 動物 → des animaux [デザニモ]
un journal [アンジュるナル] 新聞 → des journaux [デジュるノ]
un cheval [アンシュヴァル] 馬 → des chevaux [デシュヴォ]
un hôpital [アンノピタル] 病院 → des hôpitaux [デゾピト]
ただしs をつけるだけのものもある
festival [フェスティヴァル] 祭典 → festivals [フェスティヴァル]
フランス語の名詞の複数形の作り方:形が全く変わる不規則なもの
œil [アンノイユ] [ウィユ] ひとつの目 → yeux [デジゥ] [イゥ]
monsieur [ムシュー] ~氏 → messieurs [メシゥ]
madame [マダム] ~夫人、さん → mesdames [メダム]
ciel [アンスィエル] 空 → cieux [デシウ]
ail [アンナイユ] [アイユ] ニンニク → aulx [デゾ] [オ]
または
ail [アイユ] ニンニク → ails [アイユ](科学者などの間でこのように使われる)
フランス語の名詞の複数形の作り方:発音が全く変わるもの
un œuf [アンヌッフ][ウッフ] 卵 → des œufs [デズー] [ウー]
un bœuf [アンブッフ] 牛 → des bœufs [デブ]
un os [アンノス][オス] 骨 → des os [デゾ] [オ]
以上の3つの単語は読み方が例外的で非常に読みにくいのですが、どれも日常会話でよく使う単語(特に料理人の方は!)ですので、ぜひ単数形、複数形の発音の仕方を覚えてください。
ちなみにo と e がくっついた ” œ ” という文字はフランス語では« e dans l’o (o の中に入った e)» と呼ばれ、合字(リガチュア)になります。発音としては「口を開き気味でウと言う感じ」「ウとアの中間ぐらいな感じのウ」です。
卵の単数形は œuf [ウッフ] と読み方を書きましたが、実際の音は 日本語「ウ」とはかなり違うので、ネイティブの発音を聞いて覚えてください。
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フランス語が好きで勉強していますが、単語の複数形のなんと様々に違うものかと
驚きです。
単数形、複数形と規則で区別されているものは覚えられますが、そうでない単語にはどんなものがあるでしょうか?
今の疑問は、”correction”の複数形です。これは “corrections” でいいのですか?
それとも、la correctionと、この単語は女性名詞なので、”correctionse” となるのですか? どんな辞書にもこの件に関して正解が載っていません。
教えてください。
Bonjour!
ご質問ありがとうございます。
correction (訂正、修正)の複数形は、普通に複数形のs をつけて corrections でOK です。
基本的に、「名詞」を複数形にするには男性名詞でも女性名詞でも s をつけます。
un garçon → des garçons
une fille → des filles
une table → des tables
etc…
特殊な複数形の作り方に関しては、ここの記事をご参照ください。
おそらく、形容詞の女性形の作り方と混ざっていらっしゃるのですね。
基本的に、形容詞を女性形にする際には、最後に e をつけます。
grand → grande
petit → petite
形容詞はそれが修飾する名詞の性数によって形が変わりますので、もし名詞が女性形でしかも複数であれば、形容詞に es をつけます。
un livre intéressant → des livres intéressants (興味深い本)
une série intéressante → des séries intéressantes (興味深いドラマ)
いかがでしょうか?