ロックダウンシンフォニー “La tendresse (優しさ)”

最終更新日:2020年5月14日

コロナウイルスが猛威をふるい、55日間のあいだロックダウンが行われていたフランスですが、5月11日より地域別に少しずつロックダウンが解除されてきました。日本よりもかなり厳しいロックダウンだったので、フランスに住む方々の精神的、経済的ダメージは非常に大きかったと思いますが、早くフランスが、そして世界中が立ち直ってほしいと心から願います。

さてそんなロックダウンのさなかに、フランス人&イタリア人のアーティスト45人が歌ったビデオが感動的だったので、歌詞を和訳したものを皆さんにお届けしたいと思います。

歌のタイトルは “La tendresse”[ラ タンドレス]。 「優しさ、愛情」という意味です。この歌が最初に歌われたのは1963年で、Bourvil [ブるヴィル]というフランス人歌手が歌い、その後も多くの歌手によってリメイクされ続けました。

この歌の何に感動したかといいますと、メロディもとても素敵なのですが、その歌詞があまりにもこのロックダウンの状況にぴったりだったからです。最初に聞いた時には「歌詞をロックダウン用に変えたのかな」と思ったのですが、調べてみると元の歌詞のままでした。

動画の中に和訳もつけましたので、ぜひ聞いてみてください。また、このページの下にはフランス語の歌詞、そしてその和訳もつけます。

La tendresse ー Bourvil    「優しさ」 ブルヴィル

On peut vivre sans richesse
Presque sans le sou
Des seigneurs et des princesses
Y’en a plus beaucoup
Mais vivre sans tendresse
On ne le pourrait pas
Non, non, non, non
On ne le pourrait pas

富も、ほとんどお金がなくても
生きていける。
貴族やお姫様は
もうほとんどいない。
でも優しさがなければ
生きていけない。
Non, non, non, non
生きていけない。

On peut vivre sans la gloire
Qui ne prouve rien
Etre inconnu dans l’histoire
Et s’en trouver bien
Mais vivre sans tendresse
Il n’en est pas question
Non, non, non, non
Il n’en est pas question

何も証明しない名声なんかなくても
生きていける。
歴史の中で無名でも
それでいい。
でも優しさがなくては
絶対に無理だ。
Non, non, non, non
絶対に無理だ。

Quelle douce faiblesse
Quel joli sentiment
Ce besoin de tendresse
Qui nous vient en naissant
Vraiment, vraiment, vraiment

なんて優しい弱さ
なんて素敵な感情なんだろう。
生まれた時から誰もがもっている
愛情を求める心
本当に、本当に。

Le travail est nécessaire
Mais s’il faut rester
Des semaines sans rien faire
Eh bien… on s’y fait
Mais vivre sans tendresse
Le temps vous paraît long
Long, long, long, long
Le temps vous parait long

仕事は必要だけれど
もし何週間も何もしないでいなければ
ならないとしたら
それはそれで慣れるだろう。
でも優しさがなくては
時間がたつのが長く感じる。
Long, long, long, long
時間がたつのが長く感じる。

Dans le feu de la jeunesse
Naissent les plaisirs
Et l’amour fait des prouesses
Pour nous éblouir
Oui mais sans la tendresse
L’amour ne serait rien
Non, non, non, non
L’amour ne serait rien

若さの炎の中に
喜びが生まれる。
そして愛が偉業を成し遂げて
我々の目をくらませる。
でも優しさがなくては
愛は何者でもない。
Non, non, non, non
愛は何者でもない。

Quand la vie impitoyable
Vous tombe dessus
On n’est plus qu’un pauvre diable
Broyé et déçu
Alors sans la tendresse
D’un cœur qui nous soutient
Non, non, non, non
On n’irait pas plus loin

無情な運命が
あなたに降りかかったとき
我々は打ちひしがれ絶望した
哀れなやつでしかない。
だから我々を支える
心の優しががなければ
Non, non, non, non
前に進めない。

Un enfant vous embrasse
Parce qu’on le rend heureux
Tous nos chagrins s’effacent
On a les larmes aux yeux
Mon Dieu, mon Dieu, mon Dieu…

子供があなたにキスをしてくれる
その子を幸せにしたから。
するとすべての悲しみが消え去り
涙が目にあふれ出す。
ああ、神様、神様

Dans votre immense sagesse
Immense ferveur
Faites donc pleuvoir sans cesse
Au fond de nos cœurs
Des torrents de tendresse
Pour que règne l’amour
Règne l’amour
Jusqu’à la fin des jours

あなたの偉大な英知の中の
大きな熱意が
やむこともなく
私達の心の中に
優しさの大雨を降りそそぐ。
愛が存続するように
最後の日まで。

 

 

 

 

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