encore のいろいろな意味と使い方

最終更新日:2021年5月20日

「アンコール!アンコール!」と言えば、コンサートの最後に追加演奏を要望するかけ声ですが、これはフランス語の “encore” から来ています。たしかに encore には「もっと」と言う意味があり、子供がおかわりを欲しい時などに:

Encore, s’il te plaît ! 「もっとちょうだい!」

と言ったりします。ところがフランス語を勉強していると、「もっと」とは違う意味の encore に出くわしたことがあるのではないでしょうか?今日は “encore” のいろいろな意味と使い方についてみてみたいとおもいます。

encore 「まだ、なお、依然として」

一つ目は、「まだ、なお、依然として」という継続の意味で使う encore です。

Elle dort encore ? 「彼女、まだ寝ているの?」

 

これと近い意味の副詞で、toujours があります。

Elle dort toujours? 「彼女、まだ寝ているの?」

上の2つの意味は若干ニュアンスが違います。Elle dort encore ? と言った場合には、「予想していた時間を超えて、まだ寝ている(例えば「もう11時なのにまだ寝ている」)」感じで、Elle dort toujours ? の方は、「以前寝ていた状態から相変わらず寝ている」感じでしょう。

 

ちなみに、Elle dort encore? という質問に対して、「もう寝ていないよ」という場合には、

Elle ne dort plus. 「彼女はもう寝ていない」

のように、ne…plus (もはや…ない)という否定形を使います。

 

encore 「また、再び」

2つ目の意味は、「また、再び」という繰り返しを表します。

  • Il a encore oublié son parapluie. 「彼はまた傘を忘れた。」

 

  • “J’ai perdu ma clé ….”  “Encore !?”
    「鍵をなくしちゃった…」「また!?」

 

  • Vous pouvez répéter encore une fois?
    「もう一度繰り返してもらえますか?」

ですので、状況によっては encore が「まだ」にも「また」にも解釈できる場合があります。

Il est encore malade.

 

「彼はまだ病気だ。」(継続)
「彼はまた病気だ。」(繰り返し)

pas…encore 「まだ…ない、いまだに…ない」

encore を否定文で用いると、「まだ…ない」「いまだに…ない」という意味になります。

  • Je n’ai pas encore mangé.  私はまだ食べていない。

 

  • “Tu as fini tes devoirs?” “Pas encore.”   「宿題終わった?」「まだ。」

 

encore 「もっと、さらに」

子供が ” Encore ! ” とおやつをせがむ場合には、この意味になります

  • Maman, encore, s’il te plaît ! ママ、もっとちょうだい!

 

  • Vous voulez encore un peu de café ? もう少しコーヒーをいかがですか?

このように、encore という副詞には「まだ」「また」「もっと」「まだ…ない」というさまざまな意味があるので、文章に出てきた時に「あれ?」と思うかもしれません。その時には「継続」なのか「繰り返し」なのかなど、文章の意味をよく考えてみてくださいね。

ちなみにフランスで「アンコール!アンコール!」と言う場合には、”Une autre ! Une autre !” (une autre chanson ! という意味)と、手をたたきながら叫びます。

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます

コメントを残す

関連記事

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます