フランス語で茶色は marron それとも brun ?
和仏辞書で「茶色」と探すと、”marron” と “brun” が出てきますが、実際の使い方を見ていると “marron” を使うことが多い気がしませんか?今日は、”marron” と “brun” の使い分けについてまとめてみましょう。
brun 「褐色の」「茶色の」を使う場合は限られている
日本語訳「茶色」だけを見ると、”marron” を使っても “brun” を使ってもいいような気がしますが、実は “brun” を使う場面はほぼ限られています。ちなみに “brun [ブらン]” の女性形は “brune [ブるュンヌ]
brun を使うのは以下のような単語です。
- cheveux bruns 「褐色の髪」
- yeux bruns 「褐色の目」
- peau brune 「褐色の肌」
- bière brune 「黒ビール」(通常のビールは biere blonde)
- tabac brun 「褐色種たばこ」
- sauce brune 「ブラウンソース」
Il est brun. / Elle est brune. と言えば、「彼/彼女は褐色の髪をしている。」のように、その人の髪の毛の色を表していることになります。また時としては「褐色の肌をしている」という意味の場合もありえます。「髪の色」だと明確にしたい場合には、Il a les cheveux bruns. と言えばよいでしょう。
その他の場合には、marron を使う
ちなみに、”marron” の女性形も “marron” で、形は変わりません。
- une jupe marron「茶色のスカート」
- une veste marron「茶色のベスト」
- des chaussures marron (marron は不変なので、複数形も marron のまま)「茶色の靴」
でもそういえば、「茶色の目」の場合には les yeux marron もよく使います。「茶色の目」の場合も les cheveux châtains ともいいますし…。きっと褐色ではなく「栗色」とあえて表したい場合には、marron, châtain (栗の実のことを châtaigne と言います) という形容詞を使うのでしょう。
- yeux marron「栗色の目」
- cheveux châtains「栗色の髪」
最後に私達の「黒髪」はどうなるのでしょうか?
実は黒髪も “brun” の仲間に入ります。フランス人はよく、人の髪の毛の色を3種類に分類します:blond (金髪), brun (褐色), roux (赤茶色・赤毛)、女性形は blonde, brune, rousse。
ですので、私たちの黒髪は brun / brune のカテゴリーに入ります。昨今「真っ黒の髪の毛」という人はあまりいないので、brun の仲間入りにさせてもらってもいいのではないでしょうかネ…。
ちなみに Je suis noir. というと、「私は黒人です。」という意味になるのでご注意を。本当に漆黒の黒髪の方であれば、J’ai les cheveux noirs. でもいいですが。ちなみに「白髪」は cheveux gris 「グレーヘア」といいます。cheveux blancs も使いますが、blanc を使うと少しネガティブなニュアンスが含まれるような気がします。
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