フランス語の r と l を間違えないで言う方法

最終更新日:2022年11月13日

日本人が「英語の r と l を聞き分けられない、発音できない」というのは有名ですが、フランス語でも同じことがおこります。フランス語の [r] は、いわゆる「うがいをするときのような」摩擦音なので、[l] とは全く異なる音のはずなのですが、なぜか私はいまだに r と l を言い間違えるのです。
フランス語の[r]と[l] の発音:フランスの朝食で突然ご飯を炊きだして笑われた話

どういった時に間違えるのかと自分なりに分析してみたのですが、どうやら目で見てスペルを覚えたのではなく耳で聞いて単語を聞いて覚えた場合に、r と l を間違えて言ってしてしまうようです。

例えば最近間違えた話。フランスのラッパーに Lomepal (ロムパル)という人がいるのですが、カナダに住んでいる娘とビデオチャットをした際に、彼女が「Lomepal が1年ぐらい前から毎週1回インスタのストーリーに動画をあげていたんだけど、それは仲間と食事を作ってホームレスの人に配るという活動の動画なの。で、私も彼の呼びかけに応じて、ここモントリオールで同じ活動をすることにしたの。」というようなことを話してくれました。その数日後、息子にそのことを話そうとしたときに、彼の名前をうっかり「Romepal」と間違えて言い、息子に「Rome じゃなくて lome だよ~!」と笑われてしまいました。

フランス語がネイティブではない私は、r や l のつくフランス語の言葉を初めて聞く(つまり綴りを知らない)と、その音を一番近い日本語の音「らりるれろ」に置き換えて覚えてしまうようです。Lomepal はまず「ロムパル」というように頭の中にインプットされ、いざ再生しようとする時に「ロ」という音が lo か ro か分からなくなって言い間違えてしまうのです。

他にも、たとえば私の知人にRoland(ロラン)とLaurent(ロラン)という二人の男性がいます。その二人の名前を言う際に、私はどうしてもどっちが Roland だったか Laurent だったかが分からなくなるのです。やはり耳で名前を聞いて頭で覚える際に、どちらもカタカナの「ロラン」に置き換えて覚えてしまうからのようです(そういえば、フランス人作家にロマン ロランという方がいますね。かれの名前は「Romain Rolland」ですので、お間違えないように)。

また別の例では、私がフランス語を習いたての時に réflechir (よく考える、熟考する)という動詞をよく言い間違えました。あいにくこの単語には r と l の両方が入っており、私は

réflechir
léflechir
réfrechir
léflechir

の4つの可能性の中でいつも迷っていました。これも、頭の中で「レフレシール」とカタカナでインプットされていたせいです。

もし皆さんの中で私のように r と l を間違える方がいらっしゃったら、お勧めなのは「つづりをなんども書いて、視覚化すること」です。これで、その単語を次回再生する際にはだいぶミスが減ると思います。私も早速 “Lomepal” の名前をネットで確認し、曲をYouTubeで探して聞いてみました。次はもう間違えて笑われないぞ!

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます

コメントを残す


Warning: Undefined variable $post_id in /home/theone001/tresbien.co.jp/public_html/wp-content/themes/the-one-theme/comments.php on line 13

Warning: Undefined variable $post_id in /home/theone001/tresbien.co.jp/public_html/wp-content/themes/the-one-theme/comments.php on line 14

4件のコメント

  1. こんばんは。過去形の学習の仕方が良くわかりません。まず最初に何から始めたら良いですか?

    • Bonjour, まずは会話で最もよく使う過去形、「複合過去」の活用から覚えるのがいいと思います。複合過去は「私は昨日映画に行った。Hier, je suis allé au cinéma.」などの最も一般的な過去を表します。複合過去は助動詞に 「avoir を使う動詞」と「être を使う動詞」がありますので、まずは数の少ない「être を使う動詞」を覚えてください(それ以外は助動詞に avoir を使う、と覚えます)。それから、それぞれの動詞の「過去分詞」の活用を覚えていきます。第一群規則動詞 (-er で終わる動詞)の過去分詞は規則的で簡単ですから、それ以外の不規則動詞の過去分詞を覚えます( être, avoir, prendre, faire などなど) 。今年はインスタグラムで「会話で最もよく使う動詞の複合過去の活用」をあげていきたいと思いますので、そちらもご活用くださいね。

関連記事

【留学・駐在前に】短期間で効率的にフランス語の基礎を身につけられます