フランス語の数字の読み方:なぜ90は4×20+10 と言うの?

最終更新日:2020年5月19日

100までのフランス語の数字の読み方を、動画で勉強しましょう。

フランス語の1から20までの読み方

発音で注意するのは、[ウ]という音がある 2 deux, 9 neuf, 12 douze です。特にdeux と douze はカタカナよみをすると

ドゥー ”deux”

ドゥーズ “douze”

と同じ [ウ] にしか表現できませんが、発音記号でみると、

deux [dØ]

douze [du:z]

のように、異なる音なのです。

この [ウ]の発音の違いについては、母音の発音記号表を使って動画の中で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください(動画はこのページの下にあります)。

フランス語の [ウ]の発音(eu/ou): 私の聞き間違いのせいで2日間独房に入れられた彼の話

フランス語の20から100までの読み方

例えば23と言いたい場合には、vingt (20) のあとに trois (3) をくっつけて

vingt-trois [ヴァントろワ]

とします。間にはハイフン (trait d’union [トれデュニオン])を入れてください。

注意するのは、1で終わる数字です。

21  vingt et un

31  trente et un

41  quarante et un

51  cinquante et un

61  soixante et un

71  soixante et onze

このように、10の位の数字と1の間に “et [エ]”(英語のand) をつけます。

ただし、

81  quatre-vingt-un 

91  quatre-vingt-onze 

については例外で、”et” はつきません。そのかわりにすべての間にハイフンをいれます。

 

さて、上でご覧いただきましたように、フランス語では70のことを 60+10、80のことを4×20、90のことを4×20+10というように言います

なぜこのように数字を表すのでしょうか?

なぜフランス語の数字で70は60+10、80は4x20、90は4x20+10と言うのか?

これはフランス人の祖先であるガリア人 (Les Gaulois) が、ケルト文明を持ったケルト人の一部族だったことに由来するようです。

ケルト人は20をベースにして数を数える20進法を使っていました。そのため、中世の時代(5世紀の終わりから15世紀の終わり)には、フランスでも20進法でものを数える習慣があったのです。

 例えば30は vingt et dix (20と10)、40は deux vingt (2 x 20)、60は trois vingt (3 x 20) と数えていたそうです。現在もパリにある眼科専門病院である キャーンズヴァン病院 (Hôpital des Quinze-vingts) は、ベッドが300床(しょう)あったためにこのように名づけられました。 (Quinze = 15,  vingt = 20、つまり15×20=300)。


Hôpital des Quinze-vingts

この20進法で数える習慣から、soixante-dix (70)、 quatre-vingts (80)、 quatre-vingt-dix (90) という数え方が生まれたと考えられています。

soixante-dix (70) : 60 + 10(3 x 20 +10)

quatre-vingts (80) : 4 x 20

quatre-vingt-dix (90) : 4 x 20 +10

ところが中世の終わりになると、trente, quarante, cinquante, soixante, septante, octante, nonanteという10進法での数字の数え方が大衆の間で広まっていきました。

trente (30)

quarante (40)

cinquante (50)

soixante (60) 

septante (70)

octante (80)

nonante (90)

しかし17世紀になると、アカデミーフランセーズ(Académie française : フランス語を規則的で誰にでも理解可能な言語に純化し、統一することを目的として設立された)が数字の読み方を制定します。この時に、70は大衆の間で使われていたseptanteではなくsoixante-dixに、80はoctanteではなくquatre-vingtに、90はnonanteではなくquatre-vingt-dixにすることが決定され、今にいたるのです。ただし、septante、octante、nonante の数え方は、今もベルギーやスイスには残っています。

それでは発音を含め、フランス語の数字の読み方を詳しく解説していますので、ぜひ動画をご覧ください。

 

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